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第22回りっつん夜学 「陰陽講座 ~陰陽の原理を知って世界を見よう!~」兎龍 都(うだつ みやこ)先生

昼は夜となり、雨の降りしきる今宵、第22回の夜学が開催されました。過去最多のご参加をいただき、総勢41名が揃う中、兎龍都先生のお話が始まります。「陰陽の原理」から宇宙、生命へと広がり、陰陽の世界に包まれた夜となりました。

店主のあいさつ

店主のあいさつ

こんばんは、りっつん店主の小清水です。
ウサギが動物実験につかわれるのは鳴かないから、ビーグルが動物実験につかわれるのは人懐こいから、ということを知って、生まれてはじめて考え考え考えることをして、りっつんをオープンしました。知って考えることのインデックスにしよう!とはじめた「りっつん夜学」。今晩も雨中お足元の悪いなか、たくさんのお客さまにお越しいただき幸せに存じます。
現職大臣が自らの命を絶ち、人気ミュージシャンが事故死をする、日本列島が大きな喧噪で覆われていたその日に、カンヌ映画祭で「殯(もがり)の森」という日本映画が栄誉ある評価を得ました。殯(もがり)とは古代日本の葬祭儀礼で、亡くなった方を本格的に埋葬するまでの間、遺体を棺に納めて仮小屋に安置する葬礼のことだそうで、現代の"お通夜"はこの殯(もがり)のなごりだそうです。お通夜では、なくなった人がそこにいるようでいない、いないようでいる、なんとも不思議な感覚を味わいます。死にすぎず、行き過ぎない、あっちとこっちの「過ぎない」境目。

本日の講師であります、兎龍都先生の陰陽講座で陰と陽の境目の「過ぎない」中庸のお話も伺えたらいいなぁ、なんて思いながら本日を迎えることができました。つくば市在住の兎龍先生は、マクロビオティックにかかわって約30年、日本CI協会会員、桜澤如一とリマの顕彰会、事務局長をつとめてらっしゃいます。また、人気著書もお持ちで、お料理教室、講演会でお忙しい中、しかも、お疲れの夜にもかかわらず、今回のお願いに快くご協力いただきました。
それでは、店主にもわかる陰陽講座、兎龍都先生、よろしくお願いしたします。

講師紹介

講師紹介

茨城県つくば市に在住。マクロビオティックにかかわって約30年。日本CI協会会員。桜澤如一とリマの顕彰会 事務局長。

【著書】
「みっつめの目」「宇宙のきまり きみ、知ってる?」「陰陽入門の手引き」など

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いよいよ夜学が始まります!

漆黒のスーツに身を包み、銀色の髪をきれいに巻かれた先生の素敵なお姿にスタッフ一同ため息が漏れます。透き通るような先生の声はお話が進むにつれてどんどんと熱気を帯び、店内いっぱいの夜学の参加者はいつのまにか先生のお話に引き込まれていきました。

「マクロビオティックの広がり」

「マクロビオティックの広がり」

ここ数年、マクロビオティックがブームになっています。特にマドンナのプライベートシェフがマクロビオティックに基づいたお料理をしていることがテレビやマスコミなどで報じられ、若い人たちの間にもマクロビオティック興味を持つ人が増えてきました。けれどもマクロビオティックとは本来、大昔に人間が生きるために考え出した基本理念なのです。大きな視野を持ち、宇宙を見つめるように自らの体、生活を見つめるというとても単純なことなのです。
現代世界は物質世界です。科学が発達する一方で新しい病気、患者は増える一方です。なぜでしょう?ここで一度私たちの生活を考え直さないといけません。私たちは今ここで生きていること、日本に生まれてきたことだけでも奇跡的なことなのです。あたりまえのことに感謝すること、これは東洋に昔からある基本理念であり、私の個人的な意見でも何でもありません。
現在、マクロビオティックについての活動を主に行っているのは東京ではCI協会、大阪には正食協会といった団体がありますが、これらの活動が始まりをたどっていくと「桜沢如一」と言う人にたどり着きます。この桜沢先生という方は西洋ではOsawa Georgeと呼ばれ、上記のような東洋に昔からあるすばらしい思想を西洋に広めた人として知られています。
桜沢先生によって広められたマクロビオティックの基本理念となっているのは陰陽、漢方で用いられる陰陽と内容は少し異なりますが、世の中には陰と陽の二つのエネルギーしかない、という基本は同じです。この陰と陽が森羅万象を動かす力となっているのです。陰は外へ向かっていく力、陽は内へこもる力、「目を開けるのは陰・瞬きは陽」、「今私が話している声は陰・私の体の内なるエネルギーは陽」、というようにすべてのものは陰陽に当てはめて考えることができます。この陰陽が出会うところに葛藤が起き、スパイラルが生じます。これらは渦巻きのエネルギーとなって大きな力を発揮します。鳴門のうずしおやお風呂の栓を抜いたときの水の流れなどがこのエネルギーを象徴しているのです。

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「無から陰陽が生まれる」

「無から陰陽が生まれる」

話の冒頭に先生は竹内文書という書物をご紹介になりました。その中では約3400億年前からの宇宙の歴史が記されており、無の世界から陰と陽のエネルギーが生まれ、その後光や太陽が生まれたことが記されているそうです。この「無」という状態は創造主、神やアッラーなどと呼ばれているものといえます。ここから生まれた陰は無限界、陽は有限界を表し、陰の中に月・火・水・土・風などが含まれます。私たちが自然界から「いただいて」生きているもの、私たちが「生かされる」ために必要なものです。陰と陽はさらに分裂しここから八卦が生まれ、日本の「八百万の神」となります。森羅万象を示すものですね。これらは易学で詳しく説明されているそうです。そこからさらに分裂が起こり64卦となります。これはDNAの数と同じものですね。
そして最後に人間が生まれました。5つの口、目・鼻・口・耳・皮膚を通して自然界の恵みを取り入れて生きています。食とはただ単に食べるものだけではありません。空気や環境や食べるものの周りの全て、無限にある「陰」のものをいただいているのです。これに感謝する気持ちがなくてはなりません。私たちは「無」すなわち神の意志・存在によって「生かされている」のです。このことを認識することが「知恩」ということです。これに対して「無知」ということは盲目を生み出し、感謝を忘れて恐怖を生み出し、敵対心を生み出します。
私たちは「人間」という袋をかぶり、有限と無限の世界を行き来しながら生きています。無限の魂と有限の肉体をもち、この二つをバランスよく調和させて生きています。この二つに代表されるの陰と陽の世界は常に結びついており、宇宙の秩序は常に一対で片方だけで存在すると言うことはありません。この「対(つい)」と言う言葉は日本語の「ついたち」「ついで」「ついに」など多用されています。また前述の遺伝子のお話からわかるように、この世に生かされているものの遺伝子の根源にはみな同じ法則があります。すなわち陰と陽から生まれているのです。遺伝子についてはこれから科学の世界で究明されていくでしょうが、自然界では昔からあたりまえの法則として知られているものなのです。

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「全ての数には意味がある」

「全ての数には意味がある」

次に、それぞれの数字が持っている意味についてご説明いただきました。

(一) もののはじまり、根源、自由意志
(二) 結合、分割、対立など一対のお互いになくてはならないもの
(三) 三位一体などの霊的統合、精神性
(四) 四方、四季など安定したもの
(五) 「☆」に表される未完成の足りない数字、人間に定められたもの、五体満足など
(六) 「ダビデの星(六芒星)」に表される陰と陽の完全な調和、「△(陰)」と「▽(陽)」の組み合わせ、六根清浄、第六感など
(七) 聖なる数字、七色の色、七日間の天地創造など
(八) 「8」は永遠に続く数字、力の伝達、結合

永遠に続く8の数字は上へ向かう陰の波動と下へ向かう陽の波動が何度も交わって繰り返されていきます。これが日本各地の神社で見られるしめ縄の形になり、生きとし生けるものの象徴となっていきます。

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中庸:バランスをとること

人の思いは神すなわち「無」の世界に直結しています。日本人には「おかげさま」と言うすばらしい言葉がありますね。知らないうちに「陰」の無限の力に挨拶しているのです。これは日本国民だけの習慣です。日本人は仏教・神道・キリスト教など宗教の違いにこだわることはありません。全てのものに常に感謝して生きています。今の若い人たちがこの言葉を忘れがちなのは残念なことですね。
日本人は昔から自然と一体化し、花鳥風月を愛でる生活をしてきました。一粒の米にいたるまで感謝の気持ちを忘れなかったのです。「一粒万倍」と言う言葉がありますが、自然界の全てのものはいただいた一粒、いただいた小さな命から新しいもの、無限のものを生み出し、この世にお返ししながら生きています。有限界にとらわれて生きている人間にはこれができません。「血も涙もある人間」の「地」は有限のもの、「涙」は無限のものを意味します。この二つのバランスをとって生きていくことが理想ですね。これに反して自ら命を絶ち、自殺する人は生かされていることへの感謝を忘れてしまっています。有限界だけの人間になっているのです。

「七つの法則、十二の定理」という言葉があります。これは桜沢先生が八卦をわかりやすく説かれたものをさらに兎龍先生が現代風の言葉に書き換えてくださったものです。今回は時間の都合もあり、簡単にまとめて説明されました。
一.表があるものには裏がある。
二.始めがあるものは終わりがある。等々・・・
全てのものは常に変化し、とどまることはありません。陰陽も同じです。食べ物のバランスが悪いと体調は崩れていきますが、陰陽の調和をとれば病気は治ります。どちらにも偏らずに中庸を求めるのが「道」であり、精神の鍛錬を意味します。武道、華道などいろんな「道」がありますね。これらの中では押し出す「陰」の力と引っ張る「陽」の二つの動作の繰り返ししかありません。また全ての宗教が目指すゴールは「中庸」なのです。
ほかにも生活の中でさまざまな陰陽があります。動物は陽で植物は陰と言えます。陽極まると陰になりますので男の子ばかりの家は静かになります。逆に陰極まると陽となり、女の子ばかりの家はうるさくなります。

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「人間の食べるもの」

「人間の食べるもの」

人間が持つ32本の歯のうち20本が臼歯、8本が門歯、2本が犬歯です。穀物を食べる臼歯が約7割ということは人間が食べるべきものの大部分は穀物でなくてはいけません。これは私たちに与えられたものです。下の歯は陰、上の歯は陽を示し、陰陽のエネルギーでよく噛んでいただきます。また前述の数字の説明にもあった、完全な数字の「六」を表す六芒星の「芒」とはのぎ、穀物を表します。光を求めて上へ伸びていくものです。のぎへんのもの、藁があるものを食べることで心が穏やかになり、平和な世界が作られます。これは全粒のものでなくてはなりません。白米とは殻を取り払った「粕(かす)」だからです。
「身土不二」という言葉があります。穀物が得られない地域にすむエスキモーは肉を食べます。けれども日本は温帯であり、幸いにも穀物が豊富にあります。日本人の体は基本的に肉を多食することはできないし、体温を持つ動物の肉を食べることはいわゆる「共食い」となります。また甘くてやわらかい、陰性の強い食べものを食べ過ぎると顔から「飛び出ている(陰性)」鼻や耳が悪くなります。熱帯原産で体を冷やすバナナやパイナップルを多食すると調子が悪くなるのは自明のことです。同じ玉葱でも北海道産のものは陽性、沖縄産のものは陰性です。体調に応じて選ばなくてはなりません。
自然界に多く存在するミネラルのうち、陽性の代表はナトリウム、塩ですね。陰性の代表はカリウム、植物に多く含まれます。人間には塩(自然海塩)をとり陽性の力を取り入れなくてはいけません。カリウムの多いものをとりすぎると細胞同士をつなげる膠の役割が緩み、これが膠原病となります。行き過ぎた状態を戻すために陰陽の力でバランスを取るのです。また血圧が高い場合はその陰陽を見極めなければいけません。血管が緩んで(陰)たくさん血液が流れているので血圧が高いのか、血管が締まって(陽)血液が流れないので体が血圧を上げて血液を流そうとしているのか。緩んでいる場合は塩が必要です。病院のお医者さんがおっしゃるようにただ塩を控えればいいのではありません。
子供の出産についても、陰陽の力が大きく働きます。妊婦が食べた物の陰陽によって生まれる子供の性別も左右されます。
「○○が体にいいから食べよう」という宣伝文句が巷に氾濫しています。「○○を食べることが健康にいい」という絶対的な真実は存在しません。その○○は冷やすのか暖めるのか、緩めるのか引き締めるのか、私たちの住んでいる地域に自然にできるものなのかそれとも遠くから運ばれてきたものなのか、そういった要素を見極めて食べるものを選ぶこと、これは誰にでも理解、納得できることです。

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「運命は変えられる」

「運命は変えられる」

「天命」とは天が決められたものです。私たちが変えることは決してできません。「宿命」これは自分の両親や生まれなど、これも変えることはできません。でも「運命」は自分たちが作っていくものです。陰陽の原理を知り、生活に生かしていくことでよりよい「運命」を作り出すことができます。これを桜沢先生は「魔法のメガネ」と言われました。これを私が現代風に書き換えたものが「きみ、知ってる?」です。これは是非、これから子供を持ち、家庭をつくる若い世代の方に読んでいただきたいと思います。
陰陽を生み出す「無」の領域には「真実」と呼ばれる99のものがあり、この中には愛、責任など誰でも納得できる「真実」が含まれます。これらの「真実」を学ぶために人間は生かされ、輪廻転生を繰り返します。
自分が陰か陽か知りたければ自分の排泄するものを見ればいいのです。口から入ったものは神の道(神経)を通り、神の便り(大便・小便)として出てきます。この便りをよーく観察すれば自分が陽性のものを食べ過ぎているのか、陰性のものを食べ過ぎているのかがわかるのです。そうすれば自分で陰陽を調整して中庸に近づいていくことができます。こうやって私たちは神につながり、「生かされて」いるのです。


夜学の様子


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そしてお食事の時間

興奮冷めやらぬ中、いろいろなお話しをしながら、おいしく体にやさしいお弁当をゆっくりといただきました。。

本日のまかない

<本日のまかない>

りっつん特製ベジタリアン弁当
◆玄米ご飯(ごま塩、梅)
◆人参のきんぴら
◆車麩のフライ
◆大根とひじきのサラダ アマランサス入り
◆コーフーのつくね
◆三年番茶

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参加したみなさんの感想

  • ◆この世界そして宇宙は陰と陽で成り立っている。そしてこの二つの要素の割合によって病気になったり健康になったりするらしい。毎日口にしている食べ物にもそれぞれ陰と陽の成分が異なるらしいので、自分の体調や気分、季節によってうまくこの理論を取り入れていきたいと思いました。
  • ◆宇宙にあるもの、行動など全てが陰と陽に分類されるという話は目から鱗でした。
    陰と陽のバランスを考えた食事を少しずつ取り入れて精神ともに健康になりたいです。
  • ◆陰と陽、知っているようで知らないことがたくさんあって面白かった。
    自分が宇宙の中で生かされていること、すごく納得。バランスの取れた食事や生活を心がけようと思った。
  • ◆是非考えてみたいテーマだったのでとても楽しく、勉強になりました。お料理もおいしかったです。
  • ◆知るということが考えるということにつながった気がします。うまくバランスをとって生きてゆくこと、とても単純に書けることが大切なのですね。自分の生活を見つめるチャンスを得た気がします。
  • ◆何度お聞きしてもそのたびに新しい発見があって大変面白く興味が尽きません。続きを期待します。
    よろしくお願いします。
  • ◆いろいろと面白いお話をどうもありがとうございました。特にしめ縄の話、数字のお話はとても興味深くて考えさせられました。「みっつめの目」「陰陽入門の手引き」を購入したのでまたいろいろと勉強したいと思います。
  • ◆陰陽思想がマクロビオティックの根幹になっていることがよくわかりました。
    雑誌のマクロビオティック特集を見ていると、どうしても思想が抜けているように思います。
    玄米菜食とマクロビオティックの違いはそこに思想や哲学があるかないか、そういうことだと思いますがいかがでしょうか。

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参加スタッフの感想

以前、桜沢如一先生の著書を読ませていただいたときには哲学的で難しいなあ・・・と思っていたのですが、今日兎龍先生のお話を聞かせていただいてなんだかすっきりしました。さまざまな例を取り上げていただき、単純かつ複雑な陰陽の世界、聞けば聞くほど面白いお話でした。私たちは「生かされている」そしてよりよく「生きる」ためにこうやって陰陽論に引き合わせていただいたのだと思うと、なんだかとっても嬉しくなりました。先生、どうもありがとうございました!!

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今回の夜学のご案内

【第22回】 5月30日(水)19:00~21:30
「陰陽講座 ~陰陽の原理を知って世界を見よう!~」
講師:兎龍 都(うだつ みやこ)先生
まかないつき学費 2,000円

陰と陽はお互いに相対するもののようであるが、陰はずっと陰で陽はずっと陽というのでなく、陰が極まって陽になり陽極まって陰にもなる…また、陰の中には陽も潜んでいるし、陽の中に陰も存在する… 知れば知るほど奥が深い陰陽の原理を、日常に役立てるレベル、店主でもわかる言葉で講師の兎龍 都(うだつ みやこ)先生が解説してくださいます。食物の陰陽、身体の陰陽など、私たちの生きることそのものに深く関わっている陰陽のお話から、自分の生活や生き方、人間関係、世界の見方、既成概念をとぱらった新しいモノサシを発見しませんか?今回もたくさんのみなさんのご参加をお待ちしております。

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